オーストラリアで高校1年生2人はなぜ死んだのか。世界遺産マッケンジー湖とは?
先日3月29日から30日にかけてあまりにも悲しすぎる事件が起きました。
オーストラリアでの高校1年生2人による水難事故です。
なぜこのような痛ましい事故が起こってしまったのでしょうか。
その真相と原因について見ていきましょう。
目次
オーストラリアにて高校1年生の2人はなぜ死んでしまったのでしょうか。その理由や事故の原因とは一体何?
神奈川大学付属高校の1年生2人が海外交流プログラムに参加中にオーストラリアのフレーザー島で亡くなってしまいました。
気がついたのはその海外交流プログラムに参加している15人で集合写真を撮ろうとした際で、その時に2人がいないことが分かりすぐ現地警察などの捜索によって3月30日朝に水中で遺体が発見されました。
なぜこのような水難事故が起こってしまったのでしょうか。
しかも1人ではなく2人も溺れてしまうなんて。
まずこのフレーザー島のマッケンジー湖は大変透明度が高く綺麗すぎて魚すらいないそうで、この高校性2人はテンションが上がってすぐ湖に入ったのではないかと思われます。
湖の駐車場に到着後すぐに男子生徒2人の行方が分からなくなったということなので、準備運動もなく走って飛び込んでいったのでしょう。
そのような状態で透明度の高い湖だったからこそ急に水深が深くなっているその 水深の深さを見誤って1人が溺れてしまい、もう1人が助けようとして2人して溺死してしまったと考えられます。
事実2人は湖の底で見つかったそうです。
水際から離れたところで周りに友達も先生もいない状況で 友達の突然の沈水に対して急いで助けてあげようとしたのでしょうが、結果的に2人とも溺れてしまったというあまりに悲惨な水難事故です。
もちろん断片的な情報からの推測に過ぎないので事実と反する箇所があるかもしれませんが、現時点で考えられる可能性としては高く、このような状況だったのではないかと思われます。
それではこの溺死という悲劇的な水難事故は事前に防げたのでしょうか。
実際学校としては2018年に引き続き2回目のプログラムだった為、先生達は前回も引率をしており経験されているので、 もしかしたら油断があったのかもしれません。
特に 水に関わる場合は先生達の目の届く範囲での遊泳の徹底や事前の準備運動や注意喚起がもっとしっかりしていればこのような事故は起きなかったのではと考えると悔やんでも悔やみきれません。
事実生徒の数はこの2人含めて15人であり、全員で集合写真を撮ろうとした際に2人がいないことに先生と他の生徒が気がついたということは、やはり 生徒の行方を追えていなかったと言えます。
誰かを責めるような話ではありませんし起こってしまったことはもう戻りませんが、同校の菊池久校長先生は以下のように会見で述べられています。
「深くおわび申し上げる。厳粛に受け止め、プログラム自体を見直して再発防止に努める」と謝罪。2018年に続き2回目だったとした上で「教員は前回も引率した経験があった。学校側に危険という認識が欠けていた」
悔やんでも悔やみきれないこの水難事故は、ご家族や他の生徒・そして引率の先生にとってもあまりに辛すぎる出来事になってしまいました。
高校性なのでテンションが上がって湖に飛び込むのは理解できますが、やはり 先生達の目の届かない遠くまで行かせてしまったことが問題のように思います。
お2人のご冥福をお祈りします。
オーストラリアでの高校生の水難事故に対する世間の声とは?
この水難事故に対してのTwitter上の世の中の人の反応は以下の通りです。
オーストラリアで横浜の高校生2名死亡、不幸な事故のニュース
海外交流プログラム
生徒15名教師2名
高校の企画の貧しさと、教師の資質の問題、それ以外にない。— newsfield (@kenm73777435) 2019年3月30日
オーストラリアの地で失ってしまった尊い高校1年の二人の命。悲しすぎる。心からご冥福をお祈りいたします。
— NANA (@niji_tama) 2019年3月30日
オーストラリアで高校男子が溺れたやつ、そりゃめっちゃ危険言われてるから死ぬわな
— ☞雑草☜ (@MyiiiOB__3) 2019年3月30日
Twitter上でも2人へのご冥福の祈りや事件が起きた原因などが様々に語られています。
オーストラリアの世界遺産フレーザー島のマッケンジー湖とは?
それでは今回の事故が起こった場所について見てみましょう。
世界遺産に登録されているフレーザー島は オーストラリア東部にあるクイーンズランド州にあります。
この島はほとんどが砂でできており世界最大の砂の島と言われています。
世界遺産への登録は1992年で、砂丘の上に亜熱帯雨林が多くひしめく特殊な自然環境が認められ登録されています。
そしてこのフレーザー島にある淡水湖の中で最大なのが事故が起きたこのマッケンジー湖になります。
これほどまでに透き通った淡水であることから クリスタルクリアウォーターと呼ばれています。
世界で一番透明度の高い湖であり、景観は抜群ですね。
また100km以上続く75マイルビーチの白浜も特徴的でその自然の壮大さには圧倒されそうですね。
以下がマッケンジー湖の場所です。
神奈川大学付属高校の海外交流プログラムについて!
今回の水難事故が起きた高校は神奈川大学付属高校で 神奈川県横浜市緑区にある中高一貫の進学校です。
神奈川大学付属高校の場所はこちら!
そして今回の交流プログラムは、環境保護や観光に関する学習を目的として実施されているようで、当初3月24日から31日の予定で、 高校1~2年生の男女15人が参加していました。
同校は海外での研修にも力を入れており、以下が学校のホームページ上の説明分になります。
海外研修
自分の頭で考え、自分の心で感じ、旺盛な探究心と自立した意思を育てる海外研修は中1から積み上げてきた校外学習の集大成として位置づけられています。
高1の希望者が参加し、いずれも単なる旅行ではなく、内容はまさに 『研修』 の名にふさわしいもの。
各教科の先生が文字通り世界を飛び回り、手作りで築き上げてきたプログラムのもとで、生徒たちは独自のテーマについて伸び伸びと実地研究をします。
ポイントはあくまでも 「個人の関心に基づいて」 という点。全員が同じ経験をするのではなく、一人ひとりの個性を生かした学びを実現し、大きな成果をあげています。
引用:http://www.fhs.kanagawa-u.ac.jp
研修としては大変素晴らしい制度で同校が人気であることもよく分かります。
それ故に起きてはいけない事故だったはずで、今後も海外研修がある以上 校長先生の言葉通り再発防止を徹底する必要があると感じました。
まとめ
オーストラリアで起きた高校1年生2人の水難事故についてでした。
確かにあれだけ綺麗で透き通った湖であれば遠くまで泳ぎに行きたい気持ちは分かりますが、やはり先生にとっては誰がどこに居るのかを把握できる位置までしか生徒の遊泳を認めず、 遊泳場所を徹底しておくべきだったのではと思います。
ビーチも広く一度見失ったら探すのは大変なことなのでより危機管理の徹底が叫ばれるでしょうね。
これは同校だけでなく全国の中学高校で言えることなのではないでしょうか。
亡くなられた生徒さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
この記事へのコメントはありません。